ポイントロバーツ
皆さん、ポイントロバーツというまちをご存知でしょうか。
ビクトリア行きフェリー乗り場Twassenがある
デルタの下にある小さなまちです。
どう見てもカナダの一部に見えるのに、
なんとここはアメリカワシントン州の飛び地なのです。
半島の先っぽに1300人ほどの人が住む
小さな小さなアメリカがぶら下がっています。
地図→lowermain
(左下に見える、国境から飛び出しているところです。)
何でこんなところにアメリカがぽつねんと存在するかというと、
昔むかしにアメリカとカナダの間で国境線を北緯49度線に決めたとき、
この半島の先っぽを陸続きではなく
島だと勘違いしてしまったことが発端だそうです。
そのおかげでカナダは半島のほんの先っぽを失い、
アメリカは本土からは離れたところに
小さな飛び地をかかえることになってしまったのです。
ポイントロバーツには小学校低学年までの学校しかなく、
上級生以上の生徒は毎日バスでアメリカ本土の学校まで通っています。
一旦カナダへの国境を渡り、さらにアメリカへの国境を渡り、
帰りも同じようにカナダへの国境を渡り、またアメリカへの国境を渡り、
毎日合計4度も国境を越えての通学です。
特に2001年の911以降は、
国境での手続きに時間がかかるようになり、
この大変な行程の通学に疑問視する声もあがっているようです。
今日はそんなポイントロバーツを皆様にご紹介したいと思います。
バンクーバーから車で50分ほど走るとポイントロバーツへの、
いやアメリカへの国境です。
何もないただの道に何の前触れもなく突然現れます。
あれ?このゲート何?あ、国境か、といった具体です。
国境の人が
「6ドル払わないといけないけどそれでも本当に行くの?
Are you sure?」と聞いてきました。
「はい、行きます。」と答えつつ、
6ドルも払っていく価値はなしということなのでしょうか、、、
ちょっとした不安がよぎります。
ともあれ無事にアメリカ入国です!
*日本人はアメリカに入国する際6ドルの入国税を支払う必要があります。
ポイントロバーツ南西の先にある公園です。
バンクーバー島がとってもきれいに見えます!
バンクーバーの山々もとってもきれいです! アメリカ本土も見えます。
崖の上(ビューポイントとも呼びます)から見たアメリカです。
崖崩れのあとが、、、。危険なのであまり近づかないほうがよさそうです。
パブ発見です。
ここでカナックス(バンクーバーのホッケーチーム)の
ゲームを見よう!という看板が。
やはりアメリカ人といえども近さ故に
カナックスを地元チームとして応援しているのでしょうか。
カナダとアメリカとの国境線です!
右がカナダ、左がアメリカです。
ただの道です。
道に沿って簡単に渡れそうな溝がほられています。
渡ってみました。
すると!カナダ側からは、
「移民局への申告なしにアメリカへ行くことは重大な過失です。」という看板が。
でもアメリカ側からは、
カナダ入国へ関してのこのような警告看板は見られません。。。
とにかくカナダからアメリカへは無断で入ってはいけないようです。
またいでみました。
左がカナダ、右がアメリカです。
カナダ側の家です。
なんとホッケーゴールで境をガードしているようです。
さすがカナダ人です。
とまあ、大昔の適当な国境決めのおかげで
できてしまったカナダの中のアメリカともいったこのポイントロバーツですが、
バンクーバーからちょこっと遊びに行くには面白いところだと思うので、
ぜひ皆さんも探索してみてはいかがでしょうか。