日系人の歴史 – グリーンウッド
みなさん、バンクーバーから東へ480キロ行ったところにある、
グリーンウッドという町をご存知でしょうか。
ここは人口700人、カナダで一番小さな「市」です。
そして、私たち日本人にとっても大変ゆかりの深い町なのです。
第二次世界大戦勃発後、すべての日本人、
日系人は敵国人としてカナダ各地の収容所への移動を命じられました。
ここグリーンウッドもそんな収容所として指定された場所で、
当時人口がたったの150人だったこの地へ、
1200人もの日本人、日系人が収容されました。
収容所が解散された後も
この地に留まることを決めた人たちやその子供たちが、
今でもグリーンランド市民として生活しています。
当時の収容所のいくつかは今での町の中に残っており、
ホテルや消防署として利用されています。
ビジターインフォセンター内にあるミュージアムでは、
当時の収容所の様子や日本の民芸品などを見ることができます。
みなさんも機会があれば、
グリーンウッドで日系人の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
戦時中の収容所問題については、
1988年カナダ政府が正式に謝罪をしています。