チップのマナーをスマートにカッコよく身につけよう!
みなさん、こんにちは。
トロントのヒロコです。
現地はDaylight savingが始まり、
1時間繰り上がったこともあり
日が長くなりましたが、
そのせいで娘のユミナ(先週1歳になりました)は
夜遅くまで起きているようになり、
(朝も遅くまで寝ているんですが…)
時間の感覚が若干狂ってしまっている今日この頃です。
さて、現地にすでにいらっしゃる方や旅慣れしている方は
タイトルをみて「今更?」なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は現地で長く暮らしていたとしてもまだまだ上手く身についていない人も
多いと思われるチップのマナーについて改めてトピックにしてみたいと
思います。
日本ではチップを支払う習慣がまずないので(中には
夜のお店に行き慣れている方や日本でも旅館などに泊まり慣れた
“通”の方でチップの支払いを習慣にしている方も
いるかもしれませんが…)、
現地に来たばかりの皆さんから最初に質問を受けることの一つが
このチップの支払い方についてと言えます。
現地で生活をするにあたり、このチップのマナーをしっかり身につけておかないと
恥ずかしいことでもありますが、実はみなさん頭ではわかっていても
まだ相変わらず上手に支払えていないという方は多いのではないでしょうか。
チップは大体どのくらい支払うべきなのかいまいち分からないという
方もいるでしょう。
最近現地のニュースで読んだ記事に、
「チップのスタンダードはこれまで15%と言われることが多かったけれど、
物価や賃金などが上昇している現在は18%が標準になりつつある」というような
ことが書かれていました。
この記事ではチップと言っても基本的にはレストランで支払うチップを指しています。
チップの支払いをするにあたり、もっともその機会が多いのが
レストランだと思いますので、今回このブログでもとりあえずレストランでの
チップをメインに取り上げてみようと思います。
チップはお店でテーブルサービスを受けたときに、
最後にそのお礼として料理の代金以外に支払うものになります。
もちろんテーブルサービスは受けないファーストフードやカフェでは支払う必要がありませんが、
レストランやバーではチップを支払うのは“選択”ではなく“マナー”です。
現地でレストランやバーなどに行くと、
基本的には自分のテーブルを担当するサーバーの人が来て、
最初に自分の名前を言って
「今日は私がこちらのテーブルを担当しますから
いつでも呼んでくださいね。
取り合えず飲み物はどうしますか?」と言った感じで声をかけて来ます。
日本人の感覚ですと、レストランで何か追加注文をしたりしたい時は
店員さんは誰でもよいので身近にいる店員さんを呼んだりすることが
ありますが、こちらでは原則としては自分のテーブルを担当している
サーバーさんを呼ぶ必要があります。
現地にいらっしゃる留学生や旅行者の方で、
レストランやバーでテーブルに座っていながら
とりあえず近くを通った店員を呼んで追加注文をしようとしている人を
見かけたりしますが、そうすると大抵「OK,担当のサーバーを呼んでくるね」といった
答えが返って来て、注文をとってはくれないでしょう。
これは、こちらではそのテーブルの担当サーバーに注文をしなくては
ならない事になっているためです。
最後にチップを支払う際に、どのくらいのチップを支払うかは
この担当のサーバーの対応やサービスがどのくらい良かったかで
決めることになるのですが、大して特別なサービスを受けた訳でなかったとしても
不備なく対応をしてもらった場合には最低でも15%前後を支払うのが
マナーと言えます。
サービスがよほど酷くて腹を立てて帰るくらいの経験であれば
チップを支払わなくても良いとは思いますが、
そうでない限りは基本的にはチップはスタンダードである15%前後は支払いましょう。
もしもとてもフレンドリーで気持ちのよいサービスを受けた際には、
15%程度ではなくできれば18%以上は置いてあげるほうが
お客としてもマナーがなっているな、と思えます。
私は個人的にはレストランでサーバーの仕事をした経験も
ありますし、こちらでチップがどんなに大事か分かっているつもりでも
あるので、チップはできるだけ標準よりやや多めに払うようにしています。
最近は小さな子供(娘のユミナ)を連れての入店になるので、
お店の人達が子供向けに気を使ったサービスをしてくれることも多く、
その分チップも更に多めに払うようにしています。
ですので、上記にも触れた通り、基本的には18%、良いサービスを受けたな、という
時には20%くらい支払うこともあります。
ではチップの簡単な計算方法はどんなものがあるでしょう?
最低ラインの15%を支払う場合、その場で自分のスマートフォンを
取り出して計算機機能を使ってチップの額を計算する人も
多いと思いますが、そんな様子を周りから見ると、
明らかにチップの支払いに慣れていないか、
パーセンテージを計算してピッタリ支払いたいという細かい性格(言い方を変えると
ケチな性格)という感じに見えてあまり格好良いものではないですね。
一つ良い方法としては、まずその金額の約10%の額を計算します。
10%であれば皆さん簡単に暗算できますよね。
そうしたらその額に今度はその額の大体半額になる金額を計算します(これも暗算できますよね)。
あとはその最初の10%の額とその半額の金額を足したものを
チップとして支払えば15%になりますね。
また、もう一つ簡単な方法として、
私達が渡航したばかりの皆さんにオリエンテーションで
ご案内しているのが現地のセールスタックス(HST)を目安にする方法です。
トロントのあるオンタリオ州はセールスタックス(日本で言う消費税ですね)は
国税も合わせて13%となっています。
レストランで食事をした後でお会計を出してもらった際に、
大体その明細にはこのTaxの額が書かれた箇所があるはずです。
ここに書かれている額が13%の額なので、
大体その額に少し足したくらいの額を支払えば大体15%周辺に
合わせる事ができるかと思います。
さて、ここでまた気になるのが、チップ15%といっても
これはTaxが加算される前の額の15%なのか
Taxを加算したあとの合計額の15%なのかというところ。
これに関しては一応一般的にはTax前の額の15%と言われているのですが、
私としては個人的にはTaxを加算した合計額の15%を支払うほうが
良いように思います。
ここも、やはり細かい人は「Tax前の額の15%だよー」なんて言ったりしますが、
またそういったところであれこれ言ってモタモタ計算機を取り出して
チップの計算を細かにして支払うよりは、
ちょっと多め位の額をポン、と置いていくほうが断然格好良いですし、
慣れた感じがして気持ちがいいお客さんと言う風に見えます。
チップの支払い方について感覚があまり
合わない人とだと、次に一緒に食事にいくのは
ためらわれますね。
個人的な話になりますが、たとえば彼氏ができて
その彼とのデートでレストランに食事に行き、
彼が支払ってくれるとなった時にもしもその彼がチップを
ケチったりしたのを見たら、私だったら結構そこで彼への
気持ちが半減します…(おごろうともししない彼だとしたら
即効お別れ!)。
友達なんかでチップの支払いでもめたりするのも
嫌なので、大体はお会計を別にしてもらうか、
私がまとめて支払ってチップを自分が納得する額で
支払うようにしています。
EWのメンバーさん達と一緒に外食にいくような事もよくありますが、
そんなときにもチップについては少しアドバイスをしたりしています。
(ちなみに、現金でチップを置いていく際には1ドル以下の細かなコインを
使うと逆に嫌がらせ的に感じ取れますし、あまり見た目も
よろしくないのでやめて置きましょう)
チップを支払う際に、カードでの支払いであれば
現地だともう大抵のお店が専用のマシーンを持ってきてくれて、
自身でそれぞれ入力するスタイルになったりします。
その際にはチップを加えるかどうか、という選択肢が出てきますので
もちろんYes,
その後チップをどのように支払うか(パーセンテージか或いは実際の金額を
マニュアルで入力か)の選択肢が出てくるので、
これはパーセンテージで選択する方が楽ですね。
そのパーセンテージの選択肢が15%、18%、20%などと言ったように
出てくるタイプと自分でパーセンテージを入力するタイプがありますので、
それぞれ自身でパーセンテージを選ぶか決めるかして入力、そしてカードで支払う、という
形になります(私は何度も言うように大体18%)。
現地での外食はタックスもあるし、このチップも支払うことになるので
決して安くはありませんが、せっかく現地で素敵なお店で食事をするのであれば
自分もお客として、ちょっと格好いいチップの支払い方を
意識したいですね。
チップのマナーを実践的に学ぶためにも、
そして現地の素敵なレストランを体験するためにも、
是非私達と一緒にご飯でもいきましょう!
おまけ:レストランではなくクラブやバーなどでカウンターでお酒をバーテンに注文し、
直接お金をその都度支払うような時にも、テーブルサービスではないけれど
一応せめて最初の1杯目の支払い時には1~2ドルのチップをバーテンに置いてあげましょう。
それができるとできないとでは、その後のバーテンの対応の早さが違ったりもしますよ!