自然なスピーキング力を磨く為の意外な方法
皆さんこんにちは!
トロントのヒロコです。
今週はトロント方面のすべての公立学校と一部のビジネスが
休みになるくらいのひどいレベルの吹雪と積雪が
ありましたが、
そんな中でも赤ん坊を抱いて普通にバスと地下鉄で
オフィスに来て色んな人に驚かれた残酷な母親です…。
でも私の娘ですから今から強く育てなくてはね(←ひどい)。
さて、オフィスに相談にいらっしゃる皆さんの殆どが抱えている
英語に関する悩みの一つに「スピーキングがいまいち上手くならない」と
いうものがあります。
日本人の留学生でこの悩みを持っていない方はめったにいません。
長年現地で暮らしていたとしても、
この悩みを持ち続けている人も多いはず。
スピーキング力をつけるには、
とにかくしゃべる機会を沢山持つことだと
大抵の人は言うでしょう。
もちろんしゃべる機会をできるだけ多く持つ環境に
身を置くというのは非常に大事ですが、
沢山話す機会があるからと言って、スピーキングが上手くなるかは
正直別なことです。
スピーキングが上手い、というのは
聞き手である相手の人に如何に理解してもらいやすく
自然な形で話ができるかというところが大事になるわけです。
どれだけ文法や単語を知っていようが、
そしてそれらの使い方にも慣れていようが、
自然なしゃべり方ができなければ
スピーキングが上手くなった、と感じることはないでしょう。
では、“自然な喋り方”とはどういうことでしょう?
これは英語の場合は発音が綺麗とか訛りがない、という事ではなく
実は抑揚のつけ方だったり、リズムのつけ方、表情の動きだったり
するのです。
日本人が日本語で話している際に、人によっては抑揚をつけて
喋る人もいるかもしれませんが、英語に比べたらやはり日本語は
単調な感じがします。リズムにおいては日本語なりのリズムがありますが、
表情の動きについては実際あまりわかりやすくないように思います。
日本語はそれでも成り立ってしまうのですね。
一方、英語に関しては抑揚のつけ方一つでかなり分かりやすくなり、
リズムがついていると、いわゆる“ペラペラ”感が加わり、
表情の動きが顕著なほどより自然さや流暢さが感じられやすくなります。
ではこれら「抑揚、リズム、表情の動き」を学ぶのに
よい方法はどんなものがあるでしょうか?
実はこれは私は前から思っていたことではあったのですが、
最近になって特に再確認した方法として
『子供向けのテレビ番組を沢山観る』というものが挙げられます。
最近になって特に再確認したというのは
もちろん1児の母となり、小さな子供の育児をしている中で
どうしてもテレビで子供が喜ぶ番組をよくみる機会が
増えてきたからであるのは言うまでもありませんが、
昔カナダでナニーをしていた時や日本で幼児英語教室を
教えていた経験から言っても、
子供向けに作られているテレビ番組などは大人の英語勉強にも
相当役に立つと思っています。
確かに子供向けの番組(特に歌やダンスなどが沢山出てくるような番組)は
まず子供の興味を引かなくてはならない役割があるので、
大げさと思えるほどの表現の仕方をしますし、
言葉もわかりやすい単語が使われています。
表情も豊かですし、何よりもしゃべり方の抑揚のつけ方が
とても分かりやすいものになっています。
「子供向けのしゃべり方のどこが“自然な”しゃべり方なの?」と、
困惑されるかもしれませんが、日本人にとっては
子供向けの大げさくらいの表現力が
むしろ丁度いいと思います。
子供向けの番組と言っても、アニメとかではなく
日本でいう「おかあさんといっしょ」(なつかしい…)のような
歌や踊りやお馴染みのキャラクターがいる、
低年齢層むけのわかりやすいものがお勧めです。
ちなみに私自身とわれらがMini Bossユミナの
お気に入り番組はこちら。
オーストラリアのグループなのですが、
彼らが繰り広げるストーリーや歌やダンスは
とても楽しめますし、親しみやすいと思います。
もうずいぶん昔から有名な番組で、
私のホームステイ先の子供たち(今ではすっかり大人になりました)も
大好きでした。
この他にはこちらで有名なものとしては
もちろん「Sesame Street」も揺るがない人気ですし、
「Dora the Explorer」も観ていて勉強になります(Doraに至っては
時々スペイン語も学べます 笑)。
これらのようにすでに有名なものもよいですし、
それ以外でもなかなか面白い番組は沢山ありますよ。
いつも図書館などに行って参考書や教材関連のものばかりを
借りて勉強しているそこのあなた、一度気分転換だと思って
これら子供むけの番組のビデオを借りてみてください。