カナダLGBTQ留学のススメ
こんにちは、トロントオフィス、生活指導員のユウタ先生ですよ〜☆
今日はね、生徒さんからの質問、「ユウタさんはどうして30過ぎてカナダに来たの?」答えはシンプル、「同棲してたヲトコにフラれたからよ!」
…まぁね、ことはもっと複雑だけど、傷心のユウタは思い込んだのです、「日本のゲイシーンは結婚というゴールがないから固いパートナーシップが結べない。同性婚のできる国ならもっとLGBTの家族観もsolidなものになるんじゃないか」って。今考えたらとんでもない思い違いだったけど(笑)、実行に移した結果、色々見えてきた事があるから、日本のLGBTシーンの渦中にいる子羊ちゃんたちに向けて、LGBTQ先進国カナダのpros and cons、当事者目線でシェアします。
【開放的すぎるくらい開放的】
もうね、LGBTQって普通なの。個性でも何でもない、性別がさらにいくつかに細分化されたくらいの認識。よく日本では「同性愛者であることは私の個性であり、アイデンティティです」とか言ってたりするけど(僕もそうだったけど…)、こっちって「So what?」レベル(小中学生とかだとまだまだいじめなどあるかもしれないけど)。その意味ですごく楽。職場でオカマ垂れ流しても全然平気だし、LGBT friendlyをうたってる企業もたっくさんあります。その点は同じ北米でも、アメリカはもちっと保守的なところが多かったりするのかな。
ただね、そこがちょっとモラル的にどうなの?って疑問に感じる部分もたまにあり。。。オープンリレーションシップとか、Polyamoryとか、NSA とか(ぐぐってww)…なんでもあり、許容されすぎてて、シリアスなリレーションシップを求める人がLGBT母集団に対してそんなに多くない気がします。当初ゲイライツをうたった意味合いでの“PRIDE”という言葉が、今では免罪符になってる気がする…ってのは僕の頭が固い(古風なヲンナですから)だけ???
【サポート体制がしっかり】
LGBTQ関連のヘルスケア、そしてメンタルケアのサービスが非常に行き届いてます。STDやAIDSの検査だけでなく、大方の治療までほぼ無料で提供してくれるフリークリニックもあれば、LGBTQヤングアダルトのためのメンタルヘルスサポートのNPOも活発に活動しているし。
日本でもこうした活動は近年どんどん盛んになってるけど、医療面に関してはさすがにカナダのようには潤沢に資金がないでしょうし、NPO関連のスタッフさんも今いち顔が見えてこないんですよね。カナダでは、ボランティアさんでもプライドと責任をもって、ウェブサイトに顔出しで名乗っていたりします(ちなみにカナダ、ボランティアの機会ゲットするにも、かなり気合が必要です。ガチ面接だけでなく、無犯罪証明書や推薦状が必要になったり…)。
きっとトランスジェンダーの方々など、若くしてすでに自分の必要な情報にアクセスできる絶好の環境にあると思います。
そしてここが一番大切。
【ロールモデルがたくさんいる!】
カナダに来てからの2年間で、いろんな人と出会いました。LGBT難民申請を検討しているアフリカ方面からのトランスセクシュアルの元男の子、日本から来たレズビアンカップルとその娘さんファミリー、僕と同じような希望をもって家族に隠れこっそり留学に来た中国やインドのゲイの男の子たち…。みんな驚くほどすんなり周りからも受け入れられて、日々生活してます。
そしてシングルファザーやマザーの多さ。
僕の2年間お世話になったホストマザーは、女手ひとつで二人の子どもを育ててます(元旦那との離婚手続きの最後には、なぜか僕がwitnessとしてコートハウスに駆り出されたりwww)。彼女には「ユウタ、カナダなら結婚しなくとも養子縁組はできるのよ☆」と教えてもらいました(はい、その後誘導尋問うけてカミングアウト笑)。また、今お世話になってるお部屋の大家さんはゲイでシングルファーザー。独り立ちした娘さんの部屋を間借りしてますが、男手一つでの子育ての大変さを思い出語りしてくれます。
(↑とっても仲良し、もうカナダでの父です。Hey Dad, I know U R QT but not STR8! LOL)
ここカナダで肌で感じることが出来て一番よかったなと思ったのが、この家族観の多様さ。「♪誰かを愛したその時から 家族の意味さえ変わってしまう」マッキーの曲でもありましたが、愛が家族の中心にあれば、片親だって、パパパパだってママママだって、No Problem at allなんだって。カナダでは、日本では珍しい家族形態のロールモデルがたくさんあります。
…なんでこんなことを顔出しで書こうと思ったか。先日LGBT意識調査アンケートに協力したの。で、日本のLGBTシーンの閉塞感だったりをふと思い出したから。
で、ふと今の自分の幸せな境遇を思い返してみたんです。かつて夢見た国に住んで、就労ビザも手にして、仕事もあって、素敵な同僚に友達がいて。ちょっとしたタイミングと勇気が、今の僕を作ってるんだなって。
どこに住んでいても自分は自分だし、そう簡単には変われない、いつだって満足不満足は付いて回る。でも、何かを変えたい、手に入れたいと思ったときの行動力は、きっと強力なものとなるから。もし今の日本に不満を抱いているとしたら、LGBT大国のカナダの日常を体験しに来てみませんか??こうしたこと、相談しずらいって思ったら、うちのフォームから、「トロントのユウタにカウンセリング希望」って、名指しで送ってね!
この文章が、多少なりとも悩める日本の子羊さんたちに届きますように。Love YOU guys!