ボランティアってなぜするの?
こんにちは!トロントオフィスのミチルです。
ブログでこんな話題を持ち出すのは珍しいかも知れませんが、当オフィスの最寄り駅入り口によくいるホームレスのことです。ホームレス同士で縄張りがあるのか大抵同じ場所に同じ人がいるのですが、食べ物飲み物を差し出す通行人がけっこういるため、中にはあまり困っていそうにないホームレスも。通行人が自ら話しかけるケースもあり、一緒に座り込んで何やら話し込んでいる姿もたまに見かけます。
驚いたのは、その人が不在でも食べ物が置いてあるのを見た時です。言うなれば勝手に陣地を取っているのにそこに食べ物を置く行為は、その人の居場所作りのお手伝いをしているってことですよね。人の善意にあれこれ言うつもりはありませんが、自分の家の前だったらこういうことされたくないなぁ。。。
少し方向性は変わりますが、今日の本題は有志の行いに絡めて、ボランティアについてです。
日本でボランティアと言うと「善意に基づいた無償の奉仕活動」というイメージが強いですが、ところ変わるとボランティアにも多くの種類があって、有償のもの、無償のもの、誰でも参加出来るものから厳しい審査のあるものまで様々です。時にはボランティアの参加経験がキャリアに結び付くきっかけを作ることもあるので、留学中にボランティア活動に従事するというのもひとつの海外経験としてお勧めです。
私もトロントに来てから自分の経験とスキルを活かしたいと思い、ボランティアでライターの仕事をしました。ただただ与えられた環境で日々を過ごすよりも、自ら志願してでも何かしらの方法で社会に貢献したいと考えたからです。実際この経験は、情報収集の場として役立ったばかりでなく、私にとって素晴らしい出会いを与えてくれました。また、取材という活動を通してトロントという場所をより深く知るいい機会にもなりました。
ニューヨーク時代にもいくつかのボランティア活動をしました。心に残っているのは、臓器移植のために日本から渡米している患者さんとそのご家族をサポートする活動です。移植患者さん達は臓器提供を待つという非常に緊張感のある環境で過ごしているため、渡米後の生活に必要な細々したことに構っていられません。また付き添いをされるご家族は休まることのない非常に神経の磨り減る毎日を送っているため、ボランティアは話し相手になったり時には英語でのコミュニケーションをお手伝いしたり、ピエロのダンナはバルーンアートを作ってプレゼントしたりしました。この経験からは語りつくせないほどのことを学びましたが、押し付けがましくならずに必要なものを察知し手を差し伸べるというボランティアの神髄を深く深く考えるきっかけとなりました。
イベントスタッフのボランティアも、参加するまで何をするか分からないタイプのものだったので緊張しましたが、今となってはいい思い出です。ニューヨーク市内の大きなイベント会場で催されるフードイベントということで、大好きな食べ物関係の催しなら楽しんでできるはずと応募してみました。当日の私の担当は会場入り口案内で、他のボランティアメンバーと工夫しながら来場客を誘導したのを覚えています。無償ボランティアでしたが、オリジナルのスタッフTシャツが貰えたのと休憩時間に会場のベンダーフードが食べ放題だったのが特典でした。
ここで取り上げただけでもボランティアの内容は様々です。気軽に出来るものもあれば、仕事と同じくらいの責務を担うものもあります。でも経験は財産と考えて、興味があることや自信があることから始めるのはどうでしょうか。自分が何に興味があるか分からないという方は、とりあえず何かに挑戦してみて、ボランティア活動を自分の得意分野や適職を見つけるツールとして使うというのも一つの方法ですね。
最後に、カナダでできるボランティアを探したい方、よかったらコチラ参考にしてください。
トロント地域のボランティア
https://www.volunteertoronto.ca/default.aspx
カナダでボランティア探し
100%カナディアンに囲まれてのボランティア活動に自信のない方は、日本語の分かるスタッフの指示のもとカナダ人来場者にボランティアをすることも(ブログ後半をご覧ください)
https://www.eastwestcanada.jp/blog/archives/11790