自分のことを分かっていますか?
こんにちは!トロントオフィスのミチルです。
ワーキングホリデービザなどで仕事探しをされる方は、日本の履歴書にあたる「レジメ」作りが必須ですよね。オフィスにいるとレジメ作成に悪戦苦闘するメンバーさんからのご要望で、レジメに目を通し、アドバイスをすることがあります。
英文のレジメは日本の履歴書と違ってただ単に学歴職歴や資格を列挙するものではなく、自分の経験やスキルに絡めて自分がそこで働くのにいかに適しているかをアピールするものです。そのため客観的で説得力のある文章を書く必要があるのですが、遠慮がちで控えめが良しとされる日本人にとっては、自分を良く書くということがなかなか難しいですよね。
というわけで、今回のテーマは「自己分析、自己アピール」です。
私が長年暮らしていたニューヨークという街は、とにかく個性の強い人が多い場所でした。すごく頭の切れるビジネスマンや才能豊かなアーティスト、マニアックな仕事をするフリーランサーなどが溢れるようにいて、それはそれは心躍る刺激的な出会いが沢山ありました。
でもそんな出会いが多ければ多いほど「じゃあ自分は何者なのか」と考えさせられるものですよね。
私はニューヨークで報道の仕事に就いていましたが、旦那はご存知の通りのピエロ。初対面の人にインパクトを与えられる彼のようなクリエイティブな職業を羨み、自分には突出した面白みがないと悩んだこともありました。
でもそれは違うということを今の私は知っています。ユニークな人たちに囲まれた挙句とことん自分と向き合って気付いたことです。自信を無くしている人、劣等感を感じている人、良かったら参考にしてください。
まず、アピールポイントを考えるときに人と比べないことです。
ニューヨークみたいな場所では、何の分野においても自分より秀でている人は必ずと言っていいほどいます。一番を目指すよりとにかく「私はこうです!」と言い切ってしまった方が早いです。
それに説得力を持たせられるように小話を用意しておくと尚良いですね。例えば「私は短い時間で正確な文章を書くのが得意です。報道の世界ではいつ何が起きるか分からないので、有事には冷静沈着に事実を伝えるスキルが身に付きました」とか、「私は無類の外食好きで、携帯のマップには3000件のお気に入りレストランが登録されています」とか。
それから、自分に話題性がないと感じている人は良い聞き手になったらいいんです。そして「good listener」 「good observer」を長所としたらどうでしょうか。他人を引き立てることが出来るのも才能です。ピエロのダンナはパフォーマンスはピカイチですが、スケジュール管理などの事務作業が苦手です。その点私は調べ物をしたり計画を立てるのが好きなので、彼のマネージャーになることが出来ます。
他に語学を勉強されている方にお勧めするのは、ポジティブな意味合いの英単語を日頃から書き溜めておいて、自己アピールやレジメ作りで役立てることです。例えば「effective(効果的)」「challenging(やりがいのある)」「capable(可能な)」など。英文のレジメにヘリ下りはいりません。あなたの良いところだけが相手に伝わればいいんです。
そんなことを参考にしながら、自己紹介やレジメで自分をうまーくアピールできるうたい文句やワードを心の引き出しに入れておくと、いざというときに役立ちます。
ちなみにメンバーさんへのレジメ作成のアドバイスは業務の合間を縫って行っているので、状況によってはお待ち頂いたりあまり時間をかけられないこともあります。その辺りはご了承ください。お急ぎの方やネイティブの意見を聞きたい方は学校の先生に見て頂くのもいい方法だと思いますよ。