とにかく何でもやってみる!
こんにちは!トロントオフィスのミチルです。
先週末、トロントは大雪に見舞われました。積雪量はそれ程でもありませんでしたが、水分を含んだ雪が降った後に一日中吹雪となったため、厄介でした。木の表面に氷の膜が出来てそれが強風であおられると結構危ないんですよ。停電になった地域も少なくなかったようです。雪が止んで気温が上がり始めると、高いビルの屋根や表面に残った氷の塊が落ちて車がへこんだり道に大きな穴を開けてしまったり。水はけの悪い場所は融けた雪が水たまりを作って通行の妨げになるし、地面の氷が残っているうちは体感温度は低いし。このタイプの雪は割と被害が長引くので、注意が必要です。
さて、今日のお話に移りましょう。
2017年は私にとって「チャレンジの年」でした。約10年のニューヨーク生活に終止符を打って仕事も辞めて帰国し、久々に実家暮らしをしました。それも夫婦離れ離れで。
そもそもこういう形をとることになったのには理由があります。ニューヨークを離れる数か月前に郷里静岡のオペラ団からオファーを受け、1年後の公演に出演することになったのです。この話は長くなるのでまた機会があれば書こうと思いますが、とにかく私はこの為に日本滞在を1年に設定し、初のオペラ主演という大役に賭けることにしました。日本のしきたりに従えば既婚の私は夫の元で暮らすのがあるべき姿でしょうが、週数回のオペラ稽古を考えるとそういうわけにもいかず、また実親が助けを必要としていたこともあり、私は実家暮らしを選びました。
本番までの期間はすべてその準備に照準を合わせていたので定職には就かず、稽古や自主練習が最優先。その合間に家族の用事をこなしたり副業をいくつか入れるというスタイルで生活していました。不安定ではありましたが、色々な方からお声がけ頂いたり思いがけないチャンスが巡ってきたりして、なかなか面白い経験をすることが出来ました。
副業その1:静岡茶の試飲提供、販促
副業その2:友人宅の飼い犬の散歩
副業その3:百貨店の店員
副業その4:知人の会社で英語指導と翻訳作業
副業その5:バレンタイン商品の売り子
その他にも個人的に親しい友人の英会話レッスンや販売の仕事など、頼まれれば何でもやりました。フルタイムで働かない、そして短期間しかできないという条件をチャンスと捉え、何でもやってみるというのが私の2017年のテーマでした。もちろんオペラ出演も含めて。
どの経験も、短期の仕事やゴールの明確なプロジェクトだったからこそ思いきり楽しめた部分は大いにあります。ただ、経験のないことに挑戦したこの一年が、新しい発見をしたり自分の可能性を広げるきっかけになったことは確かです。
例えば私は自分がセールスの仕事には向いていないとずっと思っていましたが、実は意外とイケるということを知りました。いくつかの販促の仕事を通して、お客さんとの会話を楽しんだり、商品やターゲットを分析し工夫することで結果が変わることに面白みを感じる自分に気付いたのです。
今留学をしている方もこれからという方も、是非自分の限界を決めずにいろんなことにチャレンジしてみてください。初めてのことに内心ドキドキしながらも「やってみます!」と口に出すと、チャンスを与えてくれた相手に好印象を与えるだけでなく、自然と自分の中からやる気も湧いてきます。そして上手くいけばそれが次の自分のキャリアへとつながっていくかも知れません。