ニューヨーク→日本→トロント 私がここへ来た理由
こんにちは!トロントオフィスのミチルです。
留学エージェントという仕事に関わって実感していますが、このオフィスは本当に人の出入りが多いです。定期的にオフィスを訪ねてくる取引先や留学生もそうですが、日本から新たにやってくる学生さん、ワーホリさん、ビジターさんが毎週のようにいる一方、滞在期間が満了して帰国していく留学生も次々といます。この仕事が長くなると感傷的になる時間もないのでしょうが、まだできる仕事の少ない私は毎日行く人来る人を眺め、知り合ったばかりの留学生を見送る寂しさを感じつつ、トロントで新生活を始めるニューカマーたちが新しい土地に早く慣れて充実した毎日を送ってくれるといいなぁと思っています。
さーて、今日も張り切っていきましょう。
今回は私がトロントに来ることになったいきさつをお話ししようと思います。
以前のブログでもお話ししたように、私はつい最近までアメリカはニューヨークに住んでいました。語学学校の学生時代に知り合ったピエロのダンナとは結婚7年目。あれ、でも旦那さんはどこに?あ、日本にいます。はい、私は一人でカナダに来ました。
そもそも私が単身カナダに来たのは、トロントオフィスのボス、ヒロコさんの妊娠が大きな動機となっています。それを聞いたのは私とピエロのダンナがニューヨーク生活に終止符を打ち、日本に一時的に戻って来ていた時のこと。長い海外生活を経て日本に落ち着く気の全くなかった私たちは、新たな新天地をタイに設定して、日本帰国は充電期間と割り切って過ごしていました。
そしてそろそろタイ移住に向けて始動しようとしていた頃、ヒロコさんから妊娠の報告が。親友の一大事を聞いて私は居ても立ってもいられなくなりました。ただの妊娠・出産ではありません。海外で身近に家族のサポートがない中で子供を産み育てるというのは大変なことです(もっとも、当事者のヒロコさんはいたって冷静でしたが)。ニューヨークで同じ経験をして苦労をしている友人を何人か見てきた私は、すぐに「私が行かなければ」と思いました。自分の今までの海外生活と、ベビーシッターの経験をフル動員すれば、きっと何かしらの役に立てるだろうと考え、タイ行きは保留。デスティネーションをトロントに切り替えました。
そこで忘れてはいけないのが、私には夫がいるということです。実は日本滞在の間、私たちはそれぞれの実家で暮らしていました。別居の理由は不仲ではなく、私が地元で舞台出演する予定があったことなどからですが、その辺りのお話はまたいつかの機会に。とにかく何も知らない夫にすぐ相談しなければと、あわてて電話しました。
事情を聞いた夫の答えは「それは行ってあげたほうがいいよ!」でした。きっと同意してくれると思ってはいたものの、ピエロのダンナの理解度、半端ない。。。
ヒロコさんは彼にとっても、私たち夫婦の結婚式で公証人を務めてくれた大事な人です。タイ移住計画は二人にとってドキドキワクワクの一大プロジェクトでしたが、それは大事な友人の一大事を差し置いてまでしなくてはいけないことではありません。タイ計画は寝かせておく事が出来ても、赤ちゃんは待ってくれません。
そういうわけで、私はピエロのダンナを日本に残し、ヒロコさんの出産前に合わせて単身カナダにやってきました。現在はヒロコさんが授乳期でオフィスに出て来られないのでそのカバーに努めていますが、余裕が出てきたら私たち夫婦の身の振り方を考えていこうと、話し合っています。
私たち夫婦の生き方は、一般的に見たら型にはまらない珍しいスタイルかもしれません。でも私たちの選択はいつも二人の話し合いの結果で、私たちの間ではちゃんと道理の通った生き方です。離れていてもコミュニケーションは取っているし、しばらく連絡が取れなくても過度に心配することもありません。
理解あるピエロのダンナのおかげで、私は今日もトロントで楽しく生活しています!