「英語がペラペラ」ってどういうこと?
こんにちは!トロントオフィスのミチルです。
突然ですが、カカオニブにハマっています。
カカオニブとは、ざっくり言うとカカオ豆の胚乳を砕いたものです。チョコレートになる前の段階なので、当然甘くはありません。でもカカオ本来の香ばしさやカリカリとした触感が癖になる食べ物です。
体にも良く、美肌効果、貧血予防など女性が喜ぶ効果が期待されることからスーパーフードと言われています。
私のお気に入りは、カカオニブに蜂蜜を絡めた食べ方。
純度の高い良質な蜂蜜を使用すればその栄養効果は抜群ですし、何より美味しい!
ヨーグルト、アイスクリームにかけてもアクセントになってdeliciousですよ~♪
ではそろそろ本題にいってみましょう。
私は日本にいた頃、海外生活が長かったことを話すと「じゃぁ英語がペラペラなんでしょう?」とよく言われました。でも、私はいつも答えに詰まって心の中で叫びます。「英語がペラペラ」って一体どういうこと!?
そりゃアメリカに10年もいれば耳が慣れて高速の会話もトリッキーなアクセントも聞き取れるようになりますよ。音声認識の電話でもちゃんと私の発音は通じるようになったし、カスタマーサービスに文句を言えるようにもなりました。でも未だにアメリカの法廷ドラマを観るときは字幕表示(英語の)に頼りますし、ネイティブの友達との会話から新しい言葉を教わることもあります。
以前のブログでもお話ししたように、言葉は流動的であるがゆえに語学学習に終わりはないんです。いつまで経っても「英語ペラペラ」の自信なんかありません(そうは見えないかも知れないけど)。
でも長年の経験から痛感していることがひとつ。
「必要なのは語学能力(だけ)じゃない」
例えばこの笑顔が素敵な女子、最近こちらに来た留学生です。
彼女はトロント到着後数日にして現地の銀行員に「your smile is contagious(君の笑顔は周りの人も笑顔にするね)」と言わしめました。
その日彼女を銀行に案内し英語で紹介したのは私ですが、銀行員さんにはおそらく彼女の印象の方が強く残ったと思います。彼女の屈託のない笑顔が何も言わなくても相手に好感を与えたのでしょう。
こういう素質を自然に持っている人は本当にラッキーですが、それを持っていなくても笑顔で人に接することは大事ですよね(怪しい人にならない程度に)。
そしてお馴染みピエロのダンナ。言葉を越えたコミュニケーション能力では群を抜いています。小さい子どもなど目が合っただけで釘付けにさせる「何か」を持っています。これはピエロの格好をしていなくてもです。
説明しておくと、彼のニューヨーク滞在歴は私より長かったのですが、英語力が未だに上達しません。いや、結構ひどいです。同じ間違いを何度もするので、たくさんの日本人に英語を教えてきた私もお手上げの落ちこぼれ生徒です。
ただ、彼に関しては語学力なんて関係ないと思わせるくらいの圧倒的なキャラクターと人間力があります。オーバーアクションと数少ない語彙力で乗り切ってしまえる部分が大いにあるため、生活する上では語学力をどうこう言う必要がないのです。
ピエロのダンナのサバイバル能力は、それまで一心不乱に外国語を勉強してきた私には衝撃的でした。でも言いたいことも言えず二の足を踏んでいるよりハートでぶつかって行こうという彼のスタイルには、学ぶことが多いです。
もちろん語学力を上げる努力は大事です。でも知識を持つとか英語を学習することのみに執着せず、コミュニケーション能力や積極性を持ってこそ皆さんが思い描く海外生活が実現出来る、そういうことですね。
語学力もコミュ力も「自分にはない」とか思っている方、それは勇気と努力で手に入れることが出来るものですよ。