UBC人類学博物館に行ってきました!
VancouverよりAkaneです!
先日日本にいる親友の両親がバンクーバーに遊びにきてくれたので、
初めてUBC人類学博物館(Museum Of Anthropology) に行ってきました!
バンクーバーに住んで丸13年経つのに一度も行ったことのないこのMuseum。
普段から正直あまり美術館とか興味がないのですが、
さすが歴史が大好きな親友の両親、ガイドブックを見たらここに行きたくなった!と。
簡単にいうと、
カナダの原住民のアートが飾られてあり、
それについての歴史について知ることのできる美術館です。
その他にもアジアの歴史についても少し展示されていて、
日本のものもちょろちょとありました。
今回はその中でも私が一番気になったものがありましたので今日はそれについてご紹介したいと思います!
それはこちら!
なんだか見たことないですか??
旧カナダの20ドル札紙幣(2016年で発行が中止され、いまではプラスティックのデザインに変更)の裏のメインデザイ・船に乗っている絵はバンクーバー国際空港、
出発ゲート前にあるこちらも結構見覚えがある方もいると思いますが、
今回はこちらの絵ではなく・・・
左下のこちらがメイン
そうこちらですー!
もう一度こちらをご覧ください!
こちらのアートの名前は”The Raven and the First Men” 渡りガラスと最初の男たち
セキュリティーのおじさんがこの物語を教えてくれました。
よーくこの写真を見てみると…
そう。男性の大事な場所がちょろちょろ見えます?
この鳥(渡りガラス)が運んでるのは貝で、
その中には男の子達がしがみついていますね。
実はこれは先住民の方々が作りだした
「コウノトリが子供を運び届ける」のと、「アダムとイブ」の物語をかけたものになります。
渡りガラスがコウノトリの役目をはたしていて、
貝の中に生まれた生命達を運び届けています。
物語の裏では、
もう一羽貝を運ぶ渡りガラスがいます。
こちらの貝は男性のみを生み出すもので、話の中では、もう一つ女性のみを生み出すものがあるそうです。
また、セキュリティーのおじさんによると(本当か知らないですが…)
第二次世界大戦のときにこのミュージアムの敷地内(もちろん美術館ができる前)に3つの爆弾が落とされたそうです。
このThe Raven and the First Menがある箇所は二つ目の爆弾が落とされた場所に、
爆弾の跡地と同じ大きさと同じ銅像The Raven and the First Menをおいたそうです。
ワタリガラスの背を、爆弾を落として攻撃してきた国の方に向けて、
新たな生命達(最初の男たち)を守るような姿勢に、
そしてその上には天井が吹き抜けになっていて、
自然光がこのThe Raven and the First Menに入るようになっています。
それは暗い出来事の中にも新しい生命と新たな光が差してくる明るいことが起こりますように、という願いを込めてこの位置にこのアートを置いた、と言っていました。
色々話を調べたものの、
なかなかウェブ上等で見つけることができなかったのですが、
セキュリティーのおじさんの話はとても素敵だと思ったので、
本当であったらいいなーと思って話を聞いていました。
カナダの原住民のアートには沢山のおとぎ話やそして願いが含まれています。
普段ぼやーとみているカラフルなアートの裏には深い意味があったりととても興味深いですよ。
皆さんも是非一度行ってみてください!
私も13年間どうしていかなかったのだろーとちょっと後悔しました。笑